母乳育児のための入院中の過ごし方③

産後3〜4日から退院まで

退院が近づくと、この数日しっかりお母さんの乳首を吸わせてきたことが実ってくるころです。

お母さんのおっぱいは、この頃から少しずつ湧いてくるのですが、

しっかり、おっぱいを吸ってきた赤ちゃんは、お母さんのおっぱいが湧いてき出したことを感知して、

大きく顎をうごかして巧みな舌使いで飲み始めます。

母乳が湧いてきたと感じることを、催乳感覚といいます。

この感覚は、退院してわかるお母さんも多く、

入院期間も短い為、入院中にわかるお母さんのほうが、少ないです。

湧いてくるという症状は、

赤ちゃんが急に大きな飲み方になって数秒飲んでくれた

飲んでない方のおっぱいから、母乳が垂れてきた。

ちくちくおっぱいが湧いてくる感覚がある。

熱くなる、などです。

入院中にわからないお母さんは、絶対に焦らないでくださいね。

退院してほっとしたら急に湧いてきたということもたたあります

赤ちゃんが上手に飲めるようになって、やっと湧いてきたなどです。

なかなかわからなくて不安なお母さんは、一日も早く来院して、おっぱいを整えてもらって下さいね。

痛くないマッサージで、優しくおっぱいの奥を開けて母乳をわかしやすくします。

マッサージの後から、ごくごく飲み始めます。

母乳の出にくいおかあさんは、奥が塞がっていたらなかなか時間がかかり自信が持てません。

退院の頃の母乳量は、もし測るなら、20〜30グラムほど飲んでいれば大丈夫です。

白いおっぱいが出ていたらだんだんと湧いて飲めるようになります。

足りないからと哺乳瓶を使って、あかちゃんの飲み方を下手にしないで下さい。

母乳の飲み方がまたわからなくなり、混乱してしまいます。

どうしても、入院中にミルクを飲んで哺乳瓶を経験した赤ちゃんは、母乳を上手に飲めるまで時間がかかり、なかなか完母になりません。

そんな時はできるだけ早くおいで下さいね。

とにかくこれから母乳が出始めて、乳量もこれからです。

焦らないで、泣けば吸わせで、頑張りましょう。

だんだん飲めてると自信が持てるようになります。

頑張ってね👍

かいつまんで、入院中のポイントを話しました。

頑張って入院中吸わせていると、初乳もしっかり飲んでくれて、健康な赤ちゃんになりますよ。今はミルクや哺乳瓶などで、初乳も飲んでない赤ちゃんがたくさんきます。

入院中の母乳は初乳です。

しっかり吸わせてあげましょうね。

乳頭保護器や瓶の乳首では、よっぽどよく母乳が出るお母さんでないと、全く飲めません。

お母さんの乳首を吸う事が自然の育児方なんですよ。