混合が成立しない理由

先日は混合のことを書きましたが、よくわからない方もおられると思います。

そこで今日は混合保育って何?ということを考えていこうと思います。

混合って言えば、お母さんの乳首も吸えるし、哺乳瓶も飲めますよということで、哺乳瓶の中身がミルクということです。

お母さんにとってのメリットは、母乳が足りているかどうかわからない不安感が、母乳の後に哺乳瓶でミルクを飲ませることで安心感に変わりますね。

何cc飲んだかわかると安心ですよね。

また、誰にでも赤ちゃんにお腹いっぱいになるまで飲ませてもらえるからお母さんは一人で頑張らなくていいですよね。

では赤ちゃんにとってどうでしょうか?

哺乳瓶の飲み方と母乳の飲み方は正反対です。

哺乳瓶が好きな赤ちゃんは、舌を奥に引っ込めて上と下を打ち合わせて飲みます。ミルクの出る穴は一つで、打ち合わすたびに簡単に喉の奥に流れていきます。

では母乳はどうでしょうか?

お母さんの乳首は短いから、赤ちゃんは舌を前に出して、乳輪に舌を巻きつけて刺激し、ホルモンが働いて母乳が赤ちゃんののどに流れて巧みな舌使いで👅飲み込みます。

混合は赤ちゃんにとって使い分けなければいけないので大変です。

私のところに来られる混合のお母さんは、母乳をうまくのんでくれているかわからないと言って来院されます。

授乳を見ると、浅くちゅくちゅくしてるだけで、全く飲んでない状態です。

おっぱいがわいていても、飲めてない状態です。

逆におっぱいを上手に飲めてる赤ちゃんは、

哺乳瓶🍼が下手くそで喜んで飲んでる様子がありません。

両等使いができないんです。

お母さんのおっぱいを上手に飲める赤ちゃんは、もう必要なだけ飲めているのに、さらにお母さんが不安でミルクを足しています。

赤ちゃんの胃やお腹がぱんぱんにはって、苦しそうな子もいます。

飲み過ぎてたびたび吐く赤ちゃんもいます。

3〜4ヶ月ごろになると、どちらかを選ぶ子がたくさんいます。

私は途中で母乳が出なくなったと言うお母さん方も多いと思います。

飲めているか、飲めてないか、

足りているか、足りてないか、

不安な方は、専門の開業助産師に尋ねて下さい。

混合保育は、お母さんにとっては、安心で、誰でも赤ちゃんに関わられるから楽ですよね。

でも赤ちゃんにとっては、母乳が好きなのになんでまだミルクを飲まないといけないの?

もうお腹いっぱい、

など口には出さないけどいろいろな思いがあるでしょう。

赤ちゃん側に立ってこの子にはどうしてあげたらいいか、何がベストか考えて欲しいです。

おかあさんファーストではなく赤ちゃんファーストも大切だと思います。

その前になんで母乳が子育てに大切なのか、

そこを抑えて、育てて欲しいと思います。

子供の成長を楽しみながら楽しく母乳育児ができるよう、完母を目指して頑張りませんか?