子育てのヒント 赤ちゃんの湿疹④

皆さんこんにちは😃!

今日も元気に子育てしていますか?新型コロナから、赤ちゃんを守るため、感染予防を頑張りましょう!

今回は赤ちゃんのアトピー性皮膚炎と食物アレルギーについて、助産師としての、経験からくる考えを書いてみました。

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーに関しては、論じてしまうと、助産師のくせに、とよく言われます。

私は長年、赤ちゃんをみてきて、母乳とアレルギーは、なかなか関係が深いと感じてきました。なぜなら母乳はお母さんの血液からできているからです。お母さんの食べたものが、赤ちゃんの栄養になるからです。

例えば、朝お母さんが卵焼きを食べて赤ちゃんが母乳を🤱飲むと…卵アレルギーのある赤ちゃんは、昼過ぎから夕方までに、口周りに湿疹が出ます。

お母さんが卵を控えると、湿疹は出ません。でも、だいたい一歳くらいになると、お母さんが卵を食べても大丈夫になります。

もちろん、アトピーの赤ちゃんは、私は医師ではないので、アレルギーに詳しい医師に紹介してみてもらっています。先生方には、本当に良くしていただいています。食物制限や、自己血免疫療法、食物経口負荷試験、漢方薬、ステロイド軟膏を使用しない治療法(重症には使用)、鍼灸など様々な治療法でお世話になっています。

沢山の赤ちゃんたちが、綺麗になりお母さん達も食事を頑張って、母乳を飲ませています。

今では、その赤ちゃんたちがお母さんやお父さんになって、またおっぱいケアに来てくれて、頑張ったおばあちゃん達が、「あの時頑張ってよかった、なんでも食べられるようになって、すくすく育ってくれました。」とよく言われます。

重症な赤ちゃんは、三才くらいまで、お母さんと赤ちゃんが頑張って治療すると、その後の人生は、アレルギーの心配をせずに元気に暮らせているように思います。

アレルギーの考え方は、今ではどんどんと研究され、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは分けて考えるようですが、母乳は両方とも関係が深い気がします。

アトピー性皮膚炎は皮膚の状況を良くするために、スキンケアやステロイド療法を駆使して治すという考え方が主流になっています。なかなか治らないと食物アレルギーを疑って、検査して除去食に入り少しずつ食べさせてみる、食物経口負荷試験をするという事です。

私が助産師になった少し前に、アメリカから食物アレルギーの考え方が入ったばかりで、当時よくアレルギーの公演を聞きに行ってました。

合わない食物を除去していく方法が、新しい治療法として取り上げられていました。アレルギーに取り組まれる先生方は、手探りで患者さんの為に治療をしておられましたが、厳しく食べ物を除去しすぎてやせ細って行くお母さんや赤ちゃんがではじめ…賛否両論、旋風がまきおこり大変な時期もありました。

かたやなんでも食べて、湿疹にはステロイド軟膏を塗って治せばいいという治療法、鍼灸に通われて良くなった赤ちゃんや子供達、漢方薬がぴったりあって治っていった赤ちゃん。アレルギーのサプリがではじめたり、民間療法が流行ったり、化粧品を使ってスキンケアをしたり、海や温泉♨️🏖につけてみたり、私の助産院に来られるお母さん達は必死になって、いろいろ試されていました。

私はまだ未熟な助産師でしたから、ある意味いろいろな治療法を外から観察していた時期だったと思います。

ただただ、良質の母乳を出すこととお母さん達を励ましてあげるだけでした。

そんな中、「あぁ、この治療法は効くようだ」「この先生は、とても良く考えて、お母さん達に寄り添って、頑張っておられる。」「いろいろなことを、経験的に研究され、謙虚に患者さんを診ておられる。」と、安心して紹介できる様になりました。

また、今でいうスキンケアとでもいいますか、安全な無添加化粧品も沢山ではじめ、肌に優しい赤ちゃんにも使える商品を選んで、ただそれだけで綺麗に治った赤ちゃんもいました。

当時は、あまりステロイドを塗りたくないお母さん方が沢山いらして、あの手のこの手で、頑張っていたように振り返ります。私は、長年そういう状況をみてきて、ステロイドが無くても良くなるんだと思わせていただく症例も沢山見せていただきました。アレルギーに移行する前の湿疹の時に、高カロリー食を控えて、和食にしてスキンケアをして肌を綺麗に保つ事が、第1のステップだと思っています。

良質な母乳にする事で、まず綺麗になっていきます。

それでも、顔の湿疹が治らず、湿疹の出る場所が特定されてきたら、場所によって、卵だったり、小麦だったり、大豆だったりと、予測がたつようだったら、お母さんに例えば、卵をどれだけの頻度で食べているかと聞いて、次回来院までやめてもらうと、綺麗になる場合があります。

綺麗になってもしばらくやめてもらうと、すっかり綺麗になり、離乳食までに間に合う事があります。

毎日食べ続けているタンパク質を日を開けて食べたり、大量に食べている場合は、控えながら食べたり、湿疹の出方で、お母さんは調節出来るようになります。はいはいや歩くようになる頃には、随分よくなっています。

母乳の場合はお母さんが考えて食べると、治療にもなるように思います。

勿論、重症な場合は、小児科の先生とタイアップしたり、小児アレルギー専門医に診てもらいます。母乳の質と赤ちゃんのアレルギーは、とても深い関係があります。

妊娠中の食事や、母乳時の食事は、なんでも食べた方がいいという説も現在ありますが、乳質が悪くなり、湿疹の原因になります。

母乳は血液から作られます。食事は大いに影響します。

お母さん方が頑張らないと、赤ちゃんを守る事ができません。

助産師は、頑張っているお母さんと赤ちゃんを決して孤独にせずに、見守るだけです。

母乳は、アトピー性皮膚炎になんらかの良い影響を与えるように思います。赤ちゃんそれぞれに個性があるように、治療も合う、合わないがあります。信頼できるお医者さんを見極め、母乳と並行して、根気よく治療してくださいね。

次回は、アトピー性皮膚炎の母乳育児のまとめを書きます。