母乳育児の素晴らしさ 第3回 母乳の児への影響

前回は赤ちゃんへの影響でしたが、母乳を飲んだ子供はどう母乳の影響を受けているのか、経験的に書いてみました。

お母さんとの密着度があるためか、お母さんがそばにいないと不安になり、後追いがあり、人見知りをして、断乳まではいつもお母さんと一緒にいます。

しかし、成長してくると、お母さんのそばにはいるけど、ハイハイ、おすわり、つかまり立ちなど出来るようになると、周りの子供達と仲良く遊び、小さいのに、おもちゃの貸し借りができ、取り合いはせずに、譲り合います。

上のお兄ちゃんやお姉ちゃんも、私の助産院の卒業生は、どんなに小さな子供達でも一緒に遊んであげ、沢山群れのように、仲良く、静かに遊んでいます。

私がマッサージをすんで待合室に行くと、夏休みなど、沢山子供達がいるのに、静かだ!と、びっくりすることがたびたびあります。

母と子が一生懸命、母子一体性で育つためか、人に優しく、お世話をして、仲良くする子供が育っているような気がします。

母乳の子どもは社会に適応する、優しい人が育っているように思います。

大きくなって、幼稚園、保育園、学校に、行き始めると、楽しく通っている子もたくさんいますが、当院の卒業生のお母さんから良く相談を受けるのは、

「最近、他の子供にいじめを受けたり、意地悪されたりする」

という事です。意地悪されたり、いじめを受けても、その子から離れず、遊ぼうとして、努力します。どうしたらいいか?と私が考えるに、母乳のこどもは愛情に満たされているので、他の人に優しい為癒しを求めて、満たされてない子供が寄ってくるのかな?と思っているのです。

もう一つ、当院の子供についてよくお母さん方が言うのは、

「うちの子は頑固です!」ということです。

自分で決めたことは、とことんやります。

これをしろ、あれをしろと言われると、やりません。

例えば、受験に関して、「受験しろとか、ここを受けろ」と言うと、なかなか伸びません。自分でここを受ける、何を学びたい、何になりたいと決めたら、とことん楽しんで頑張ります。

保育園や幼稚園でも、興味を持ったことは、伸びてくるし、やりたくない事は仕方なくやります。

学校が始まると、クラスのまとめ役になっています。

いじめられている子と一緒にいたり、弱い子のそばにいたりします。

争いは嫌います。

お母さんは子供が決めるまで見守り、決めたら協力したらいいのです。

あまりやかましく言わない事です。

社会に出たら、それまでの経験から、人間関係を大切にして、生きています。桶谷先生は、道をそれるギリギリのところで、お母さんの元へ帰ってくるとよく言ってました。

お母さんが大好き♡だが、しっかり自分を持っていて、自立した人間が育つ気がします。

手間ひまかけて育てると後の子育てが楽になると思うこの頃です。