断乳について②

前回は断乳の時期について書きました。

今回は、断乳と卒乳について書きます。

皆さん違いがわかりますか?

いつ頃卒乳という言葉ができたのか、考えてみると、私が開業した時はまだ卒乳と言う言葉はありませんでした。桶谷先生が世に知られて、断乳の考え方や、方法が明らかになった頃でしょうか、断乳と言う言葉が、子供🧒にとって厳しいイメージがあったからでしょうか、断乳はお母さんの思いや様々な理由があって、授乳を断つ事です。

卒乳は、子供がもうおっぱいはいりませんと言うまで、授乳を続ける事、子供に断乳を任せることです。子供がおっぱいから離れる理由はいろいろあると思います。離乳食をたくさん食べてもうおっぱいがいらないと飲まなくなった子、

母乳の質が悪くて、まずくて飲まなくなった子、病気で、口の中が痛くて飲まなくなった子、こんな理由であれば、なんらかの改善をすればまだ飲んだかもしれません。

桶谷先生の授乳の考え方は、定時刻に泉のように湧き出る良質な母乳🤱を飲ませ、赤ちゃんを心身ともに健康にする、乳質刺激を与える授乳と言う事です。断乳まで2時間半から3時間でわきでる美味しいおっぱいをきちんと飲ませる事です。欲しい時に欲しいだけ、時間に関係なく与えることではないのです。おしゃぶりのように吸わせているとなかなか離れてくれません。定時刻に授乳しているからきっぱりと断乳できるのです。

そこで断乳の考え方としては、この子はしっかり歩く事ができ、ご飯も消化でき、意思も表現でき、乳児から幼児になる頃を見極めて、この日にやめようと断乳を決めるのです。

お母さんがそこを見極めてあげるのです。

私の経験から、何回も断乳しようとしたけど、なかなか離れてくれない、どうしたらいいか相談が沢山あります。どんな授乳をしていたか聞くと、ぐずった時、欲しい時に飲ませていた、添い寝飲みをしていた、寝る時吸わせていたなど、そういう時は、助産院に来てもらい、乳質改善をして、定時刻授乳をし、けじめをつけて、乳首がなくても眠れるようにして断乳をしてもらいます。

桶谷先生は断乳は、今迄の授乳の結果が出るといわれます。断乳は乳児から幼児になる大切な儀式です。もちろんお母さんの気持ちも大切です。私はこの子のために、充分頑張って飲ませたと言う満足感も大切です。お母さんが先に子離れしないと子供は離れてくれないのです。

親子がきっぱりさっぱり離れる断乳をしてみませんか?