最近のお母さんは、あまり赤ちゃんを、おんぶで育てない傾向があるように感じます。
私が開業した、35年前は赤ちゃんをよくおんぶして、来院されていましたが、
この頃から、抱っこひもが工夫されはじめ、だんだんとおんぶ離れになっていったように思います。
おんぶのための、ねんねこも沢山種類があって
ねんねこと言っても、最近のお母さんは知らない方も多いいだろうが、
赤ちゃんをおんぶひもで、背負ってその上から羽織るコートのようなものです。
抱っこも、おんぶも両方使える、ねんねこがではじめました。
冬は、母子共に暖かく、母の背中で赤ちゃんも安心した顔でスヤスヤ寝ていたものです。
家事をする時は、袖が邪魔だから、“亀のこ”と言って、赤ちゃんだけを覆う、亀の甲羅のようなものが重宝していました。
最近、あまり見かけない。探せば、必ず有ると思う。
夏はおんぶひもでくくるだけ。
昔、私が子供のころ、お母さんになったら赤ちゃんをおんぶできるんだ、
赤ちゃんを背負って、買い物したりテキパキ家事をこなすお母さん達の姿が、子供心になんかあったかいもの、まぶしいものを感じていました。
開業当初は、今思えば、育児が負担だと言うお母さんはあまりいなかったように思う。
おっぱいをしっかり出したい。
おっぱいが痛い。
おっぱいが吸えない。
今もそれは変わらないが、
最近感じるのが、赤ちゃんが泣いて困る。
赤ちゃんが泣き続けて、ストレスになる。
赤ちゃん👶に手を取られて、家のことができない
上の子のお世話ができない。
上の子のお世話のために、赤ちゃんにミルクを哺乳瓶🍼で飲ませて、おとなしくさせている。
赤ちゃん👶に手を取られて、上の子のオムツが取れない。
赤ちゃんのお世話で、上の子をかまってあげられない。
子供たち👶🧒に手を取られて、家事がうまく回らないから、主人ともめ事が増えた。
主人が手伝ってくれないから、全てこなすのに限界がある。
自分だけじゃ子育てできないから、実家を頼る。
まだまだいろいろあるが、なんだろう、
そんな、相談が増えてきた。
又、核家族が増えてきて、赤ちゃんや子供をめんどうみてくれる、大人がいなくなったということもあるだろうか、
年寄りも、若い夫婦も、それぞれの生活があり、
大人の大切な時間を守りたいがために、
子供とのかかわりが少なく、
子供を育てる、決意が薄いように感じる。
夜中は、夫にミルクを与えてもらい、夜は私は、寝たいというお母さんまで出現してきた。
母乳は夜中に飲ませることが大切なんだけど
と、説得する。
良い解決策はないか?考えてみた。
その一つが、おんぶだ!
おんぶしてみると、赤ちゃんも母の背中で安心するし、泣きやむし、すやすや寝るし、
子供一人分、手間が省ける。
上の子もお世話ができるし、お母さんがかまってくれるから、上の子も機嫌が良い。
家事もはかどる。
夫からの愚痴も減るし、妻からの要求も減る。
こんな問題が、少し解決するんじゃないかな?
おまけに、赤ちゃんを背負うことで、お母さんの筋トレまでできて、力強い健康なお母さんになるんじゃないかな?
お母さんが子供を肌身離さず背負うので、
母としての母性が知らず知らずに育つように思うのだけれど、
おんぶ紐はいろいろあるが、長くできる、体に負担がかからない自分に合ったものを選んで、使ってみてください!
きっと悩みが減ると思います。
私の助産院では、お母さんに最近、おんぶをすすめています。
子育てに悩んでいたお母さんからは、悩みが少なくなったという声がちらほら出てきています。
かっこ悪い?
そんなことないですよ。
家の中でまず使ってみてください。
いろいろ時短になって、自分の時間も少しは取れるかも
それから、出来るだけ、赤ちゃんの首が座ったら早いうちから使ってください。
子供はどんどん大きくなるので、小さなうちに使って、慣れた方がいいですよ。
昔からの子育ての知恵や良い習慣をなくさないようにして、次世代に継承したいものですね。
それから、一番いいたいことは、昔のお母さんは一日中、赤ちゃんを歩くまでおんぶしていました。
なぜかというと、今みたいに便利なそうじきや洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、などなどなかったから、背負わないと、生活できませんでした。
ミルクもなかったから、母乳の子🤱は、良く泣いて要求してくるので、背負って、静かにさせていたんだって。
おっぱいが張ってくるのが、ちょうど3時間くらいで、背中から下ろして、おっぱいを飲ませてを繰り返していました。
今みたいに離乳食の時間なんて無かったそうです。
大きくなって、ぼちぼち食べさせようかなと、
もう 一歳になるからねと、
だから離乳食に悩むこともなかった。
私を取り上げてくださった、産婆さんから聞いた話です。
今だから、賛否両論あると思いますが、
おんぶは、子育ての救世主になると思います。
ただし、おっぱいに紐がかからないようにね!